調布市仙川のANDO
事務所の近所に著名な建築家である安藤忠雄氏の設計した建物が連なる通りがある。
大きな一団の土地であった敷地が計画道路で分断された場所で
その土地の地主が通り沿いの建物は安藤氏の設計にする様にしたという事である。
世界的に有名な安藤氏の設計でも発注者などが異なると建物の質も変わってくる。
まずはこの美術館
ANDO建築。
小規模な建築であるが安藤氏らしいコンクリートの壁とスチールによる開口で切れ味抜群である。
近くで見ても設計者の気合いが感じられる。
余談だが内部の最上階ブリッジ高さにて相当悩んだ形跡があり、それもまた同業者として微笑ましい。
次は調布市発注の複合施設(劇場・集会場・保育園)
ando建築。
ある程度、規模が大きくなり表参道ヒルズにも通じるデザインである。
歩道沿いのリズムが安藤氏らしい。
次は個人オーナーの賃貸住宅・店舗
安藤建築。
さすが小規模な建物を設計させたら上手いです。個人的には、この通りで一番好きな建物。
早く1階2階のテナントが入って賑やかになる事を望みます。
次はこの通りで安藤氏の設計で最近建てられた分譲マンション
アンドウ建築。
大手デベロッパーとのプロジェクトです。手摺やサッシのアルミが、
ここまで紹介した建物と印象が大きく異なる原因でしょうか。
最後に、この通りで初期段階で建築された分譲マンション。
あんどう建築。
どうしたのでしょうか?と言いたくなりますが、これも安藤作品です。
コンクリート打放というストイックな素材。
昔、藤森照信氏がコンクリート打放しの壁に木のフローリングが当たってるのは
気持ち悪いと言っていましたが、アルミでも圧倒的な質量を持つコンクリートには要注意。
やはりコンクリートに合わせるには鉄だな、と思う今日この頃です。