Gioiello:建築デザインをCGで確認

図面という2次元の表現では伝わりにくい空間イメージをCGで説明する事により一般の方にも建築の魅力と可能性を感じてもらいたいと考えています。

KOB建築設計事務所ではクライアントに納得のいく家づくりを提供したいのでCG(コンピューターグラフィック)を駆使して一つ一つ丁寧に説明し、お互いの不一致がないように努めています。今回も設計中に作成したCGを少しだけお見せしたいと思います。

CGをお見せする住宅は3階建ての木造の都市型住宅です。

Living

この住宅のリビングは折り上げ天井にして天井高約2.8mとしており、DK空間とスキップフロアの構成としていましたので空間が判りやすい様に作成。2次元の図面では判りにくいテラスからの光の入り方や家具サイズの検討にも打ち合わせで使用しました。一般の方にはLDK空間の奥行は図面だけでは判りにくいのですが、CGをお見せする事により設計段階から感じてもらえるように作成しました。

gioiello リビングCG

Dining・Kitchen

リビングとスキップフロアで繋がるダイニングのイメージ共有で作成したCG。
当初、黒い鏡面の造り付け家具は上下にセパレートされ間に横長窓を設ける提案をしていましたが、外観イメージを打ち合わせした際、縦スリット窓の方がイメージ良いという事になり検討しました。
黒い造り付け家具の間には縦スリット窓が設けられておりますが、当初の提案よりは光の入りは少し減少する為、背面に鏡を配した飾り棚を設ける事で明るさの増幅と空間の広がりが生じる事を説明したCGでもあります。
造り付け家具、ダイニングテーブル、椅子や照明も実際の設計で作成しているので微妙なニュアンスも伝わったと思います。

gioiello ダイニングキッチンCG

Living・Dining

今度はキッチンからダイニングとリビングを見るCGです。ストリップ階段のボリュームや見え方、リビング正面に設置した窓からの採光、オープンキッチンなので料理中、孤立しない空間である事、またリビング床がスキップして下がっているので奥行感など、立体で見ないと良さが判らない空間を表現しています。

gioiello リビングとダイニングCG

現場用道路隅切CG

この住宅は斜面地で2面道路に接する角地です。片側の道路は緩やかな勾配がついており、元々道路が交わる部分は破損している状況でした。勾配のついた道路奥にも隣家が有り、車の旋回が予想されるのと、道路の土留めにもなる様にしなければならない状況。また今回の住宅の玄関前にもなる部分で、現場にお任せでは納まらない道路形状でした。そこで平面図、断面図作成後、簡易なCGを作成して外構業者と打ち合わせを行いました。大切な場所なので実際には設計段階に作成して問題ないことを確認して着工。施工業者も立体イメージがあるのは分かり易いと言ってくれました。

gioiello 現場用道路隅切CG

このように色々な場面で設計者がCGを作成する事によりクライアントや施工者との意思疎通が図れ、マテリアル(素材)イメージ、立体的なバランスや光の反射など2次元の図面からでは、なかなか伝わらない内容もCGだとイメージがしやすくなります。
後悔したくない大切な家。一つ一つ丁寧に設計致します。

コラム

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